SWBSは(独)中小機構が運営する海外ビジネス総合情報サイトです。

  • 登録企業数 637
  • 登録相談数 79
  • 登録イベント数 400
  • ブログ投稿数 438

ジェヌインR&Dの海外展開ブログ


■中国越境ECにお金がかかる理由 その3■

2017年7月26日 15:16   19

(前回のTモールの問題点とは…)
Tモールでは、本来「商品は売らない」と言われています。何を売るのかと言えば、「消費者を売る」のだそうです。広告と顧客情報という意味でしょうか。これは、同じ中国人でも容赦なく、戦略を間違えれば赤字になる可能性があります。出店社数が多過ぎて広告と売上のバランスが崩れているからです。ECをポジティブに考えている人たちは、広告費を払い、安売りをし、赤字になるケースが多いとのことです。出店企業は、非常に多く競争が激しく、大部分はゼロまたは赤字で、黒字の会社はものすごく黒字ですが、ほとんどの参加企業は赤字です。この差は大きく開いています。あるアドバイス会社では、広告料から比べれば商品を安売りした方が、出費が少なく宣伝になるというアドバイスをする企業もありますが、Tモールのビジネスモデルが変わらなければ、将来的な保証は何もありません。価格ダンピングで、まず知名度を取れても、価格は上げにくく、本当に売れてくると今度は、ニセ物が出て来るとも言われています。また、新たな戦いとそのアドバイスが必要になるかもしれません。お金がかかることは簡単に予想されます。
自分の商品が中国市場に合わないのであれば、すぐ撤退しないと、流されたままでは、売上がないまま、投資額が一千万円以上になるというのはこのような流れだと思います。
もちろん中国でのルールは現在進行形でいろいろ変わっています。将来的な規制緩和も期待できます。上記のプロセスでも、グレーゾーンも含めて、省略する方法や本当に解決してくれるコンサル会社も確実に存在しています。一番良い方法は卸販売で、売り切って中国人に任せる方法ですが、中小企業が、それらのパートナーを見つけるのは、かなり難しいのです。実際のECは中国人同志での競争も熾烈で、彼らも容易に注文が取れる日本の大手化粧品を安く仕入れたいと考えています。一方、大手化粧品は、逆に、値崩れを嫌いますので、何でも売りたいという訳ではありませんので難しい問題です。
米国やそれ以外の国でも、意味こそ違え、同じです。卸売パートナーが見つかれば、それがベストです。しかし、現実的には自分の商品は自分で売るしかありません。日本にとって海外市場は今後、必要になってくるのは事実です。何も知らず、確認もせず丸投げすればそのままお金だけが消費されて行きますし、ノウハウは依頼企業が持って行きます。中国でも単価が高く、レアで、分かりやすい商品であれば、中小企業でも、売れる可能性があります。米国では、鎧兜や日本刀などは、一部には人気があり、単価も高く、ECに適しているものも実在します。
しかし、化粧品など、単価もリーズナブルで、似たような種類が多い製品群だと、進出の際は、コストとよく相談しながら、自社の商品特長を明確にアピールする方法が必要で、そこには相手の文化、生活、習慣など新たに知らなければならないマーケット調査が要求されています。それらを理解する上で、越境ECは便利なツールであることは間違いありません。弊社が米国進出を推進するのは決して全ての中国を否定しているのではありませんが、現実的には費用的に越境にはならないのが現実です。米国の進出は、化粧品などの分野では、新たな選択肢として注目されています。米国は、ITだけで遠隔から商品PRも可能です。弊社は物流を含めたサポート全般が、出来ますので、変形的な越境ECですが、短い期間で、安く、確実に実現できる環境にあります。
当然、その他の国、中国・米国以外にももっと受け入れ安い国はあると思います。
越境ECは何を売るのか、どこまで対応するか、そして、どのように市場にアプローチするのかが、重要で、それぞれのフィールドで、それぞれのビジネス戦略が必要です。日本の品質が良いだけで、すぐに受け入れられる国は恐らくどこにもないでしょう。同じ日本企業ならすぐにライバルになるし、偽物との区別をどう伝えるかが必要になります。PRをして調査をしなければ、その国に受け入れられるかどうかは分かりません。
ビジネスには、日本を含めて、どこでも競争があります。
最近、日本でも、中国に完全進出したモールのような会社も出現し始めていますが、それでも、その会社が、Tモールの競争に勝っても、参加企業はそのモール内で結局、日本メーカー同士の競争があり、広告媒体の判断をする必要があります。簡単な越境は、私も見たことがありません。中小企業のメリットとデメリット、海外の情勢マッチングと良きパートナーを見つけることが重要です。化粧品・健康食品に関して、米国はある意味面白いと思います。当然、戦略は必要です。弊社はそのサポート企業の一つでもあります。
少しでもご興味があれば、是非、お問い合わせください。

参考になったらいいねボタンをクリックしてください。 19
※ブログ記事の内容は各執筆者の知見、経験等によるものであり、当サイトが情報の正確性、最新性を担保するものではございません。