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一般社団法人 日中経済交流協会の海外展開ブログ


「双11」以外にもまだまだある!中国ネットセール

2017年11月21日 15:56   9

中国では双11(独身の日)が大いに盛り上がりましたが、このように中国で特定の日にECサイトが盛り上がるのは決して双11に限ったことではなく、他にも中国ECサイトでセールを行う日が存在します。そこで今回は、双11以外の大型セールの日をいくつかご紹介しますので、中国でECサイトでの販売を考えている方は参考にしてください。

【双12(12月12日)】

日本ではあまり話題になりませんが、毎年12月12日も大型セールの日として知られています。

中国語で求愛を意味する「要愛」と、「12」の発音が似ている事から「愛を告げる記念日」ともされています。11月11日が独身の日(シングルデー)で「双11」、12月12日は愛を告げる記念日で「双12」となっています。

双12はアリババが運営する中国最大のC to Cオンラインショッピングサイト「淘宝(タオバオ)」が2012年から始めたイベントです。翌年からは他社も実施し始め、近年ではB to Cオンラインショッピングサイトでも1年の最後の大きな販促イベントとしてセールを行っています。

双11はT-mall(天猫)がメインですが、双12はTaobao(淘宝)がメインとされます。同じアリババのサイトでも淘宝のほうが歴史が古く店舗数も多く登録されていますが、淘宝の登録は無料で、他のECサイトに比べ出店がしやすくなっています。そのため、中国ECサイトでの展開を進めたい日本企業が活用していたりもします。出店されている商品は日用品・生活雑貨、美容・健康商品、電化製品、アパレル(衣類やアクセサリー)など様々です。

余談ですが、Taobaoが運営され始めた頃はオンラインショップの利用が少なく、出店店舗も個人がほとんどであったため、C to Cと呼ばれる消費者間取引を行うショッピングモールとなりました。Taobao内に大手企業の出店を誘致するためのTaobao-mallを立ち上げ企業と個人間取引のB to Cショッピングモールとして成功し、その後Taobao-mallは現在のT-mall(天猫)に発展していきました。

双11からのわずか1ヶ月後に開催される双12は、消費者も燃え尽き症候群のような状態で、何か差別化がないと購入につながりにくいと思いますが、そこは中国ならでは、やはり様々なサービスを展開してユーザーを引き付けています。

例えば、モバイル端末を使って店舗などで使える優待券を配布し、スーパーやコンビニでの割引の他、タクシーでも割引ができたりもします。その他、清掃や家事代行のサービス、英語レッスンなど消費者ニーズに合わせた割引も提供されています。旅行業界では、年末年始や旧正月の旅行シーズンが迫ったこの時期に旅行代金の一部を負担するサービスを提供することで、実際の申込みに繋げているようです。

双11ほどの盛り上がりはありませんが、このように「ECサイト」と「リアル(小売店舗)」を上手く結びつけているのが大きな特徴かもしれません。

【お中元キャンペーン(6月)】

「6月18日」は祝日でもなく普通の日ですが、あることを祝って中国ECサイトが盛り上がります。この日は、「京東(ジンドン)」という中国の大手ECサイトの設立記念日で、2004年以来、「設立○周年記念キャンペーン!」ということでセールを行っています。

それに対抗すべく他のECサイトもセールを始め、業界全体でそのような傾向になってきています。実施時期も6月18日だけでなく、6月にはどこかしらのECサイトで大々的にセールが展開されています。一般的にはお中元キャンペーンといわれますが、ネット通販業界では京東に対抗したキャンペーンとして認知されています。

京東は2017年6月18日を「国民年中ショッピングフェスティバル」と題し盛大にキャンペーンを実施しました。京東によれば、期間中(6月1日~18日)の取引金額は約1199億元(約1兆9500万円)に達したとのことです。今回の特徴として、女性消費者の増加が目立ち(前年比約2倍)、特に買われた商品は、化粧品、日用品・生活雑貨、食品・飲料、ベビー・マタニティ品、旅行品などであったとのことです。もともと京東は男性消費者が購入するような商品が充実していましたが、近年女性消費者用の商品ラインナップを増やしているのも一因と考えられます。

一方、ライバルのアリババは、T-mall国際(天猫国際)というECサイトで6月12日を「輸入の日」とし、6月12日から18日までの間、約300万件輸入商品の販促キャンペーンを実施しました。このキャンペーンには世界各国の大手小売企業が多数参加しました。アリババによれば、6月18日にはT-mall国際で取引開始からわずか7分で取引額が1億元(約16億円)を突破し、各商品ジャンルで完売の商品が続出したそうです。

ネット通販業界では売上3位グループに属する唯品会(VIP)では、年中大促(アニュアルセール)としてやはり6月にセールを行っていて、化粧品、ベビー用品、3C(Computer(パソコン)、Communication(通信)、ConsumerElectronics(家庭用電子機器))を中心に販売しています。芸能人や網紅(ワンホン)を使ったプロモーションにも力をいれ、イベントを盛り上げています。

その他のECサイトも売上を伸ばしていて、昨年の双11の売上を超えるECサイトもありました。最近の傾向として、これまでの売れ筋商品以外にも、高単価な商品の販売も伸びを見せているようで、オーガニック系商品やふとんクリーナーなど、これまであまり買われなかった商品にも目が向き始めているようです。

【その他】

中国では「8」や「6」という数字が好まれます。「8」は「儲かる」「拡大する」という意味の「发(發)」の発音と似ていることから、縁起が良い数字とされています。「6」もその発音から「流」や「溜」といった「流れる」「滑らか」という言葉と結びつけられています。これらは、「順調」という良い意味合いから、好まれる数字となっているようです。このことから「8」や「6」のつく日は縁起が良いという理由で、キャンペーンセールを実施する中国ECサイトも多くあります。

【最後に】

日本では年末セールやクリスマス商戦といった言葉がよく聞かれますが、中国には中国のセールがあります。日本企業が中国ECサイトで販売をする時には、ただ出店・出品をするだけではなく、イベントを積極的に活用することも重要です。もちろん、全てのセールに参加することは現実的ではありませんが、それぞれのセールの特徴や中国ECサイトの消費者満足度なども考慮し、中国での販売戦略のひとつとして、検討してみてはいかがでしょうか。

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