海外展開の事例や、ノウハウ、現地の最新情報など、明日からの海外ビジネスに役立つ情報盛り沢山です。

  • 登録企業数 702
  • 登録相談数 92
  • 登録イベント数 560
  • ブログ投稿数 795
SWBSトップ > 事例・ノウハウ・海外展開ブログ > (メディア掲載)【川崎大輔がみるアセアンアフターマーケット】ベトナムで中古車ビジネス、初の日系企業

合同会社アセアンプラスコンサルティングの海外展開ブログ


(メディア掲載)【川崎大輔がみるアセアンアフターマーケット】ベトナムで中古車ビジネス、初の日系企業

海外現地事情
市場調査・現地調査
コンサルティング
人材
ベトナム

2017年12月29日 08:18   4

2017年12月25日発行の、業界最大誌「整備戦略」(日刊自動車新聞社発行)に掲載されました。ベトナムの中古車・整備市場について現地の情報を書かせて頂きました。

【川崎大輔がみるアセアンアフターマーケット】ベトナムで中古車ビジネス、初の日系企業

◆急拡大するベトナム自動車市場

クラクションで街が目覚める。朝の通勤ラッシュ時には自動車と無数のバイクが道を埋め尽くす。ベトナムの魅力は約9,000万人の巨大な人口であり、中間・富裕層の拡大によって消費市場の成長が大きく見込める点だ。

2000年には年間新車販売台数が1 万台程度であったベトナムだが、2013 年以降は年率平均 35%の急速な成長を見せ、最近は自動車が飛ぶように売れている。ベトナム自動車工業会(VAMA)によると、2016年通年の新車販売台数は30万4,427台。これから急速に自動車保有台数が拡大し一気にモータリゼーション期に突入する可能性が大きい。

ベトナムの中古車市場も拡大してきている。新車販売台数の急増、また1~5年の使用で売却される車が増え、多くの中古車が市場に出てきた。流通量が増え中古車の販売価格も割安になっている。国民の所得水準が向上し中古車を購入できる層が増え、ベトナム中古車市場が活況を呈している。

◆日系初のベトナム中古車ディーラー

ベトナム(ホーチミン)で日系初の中古車ディーラー”Auto Avenue Tokyo”。2017年7月のグランドオープンからの状況についてAuto Avenue Tokyoの伊藤宏治社長に話を伺った。

Auto Avenue Tokyoは、規制の厳しいベトナムで、中古車販売ライセンスを取得した初の日系企業となった。日本で中古車販売や、メンテナンス業を展開する株式会社オートアベニュー(東京本社)のベトナム現地法人として、2017年7月にグランドオープン。フェイスブックでの告知を開始したところ約3か月で2万近くの「いいね!」が集まった。伊藤社長は「短期間でこんなに、いいね!が集まるとは思っていなかった。ベトナム人も自動車に関心を持ってきたということですね」と指摘する。

オープン当初、洗車キャンペーンを行った。1回70万ドン(約350円)で日本式の洗車ができるということでフェイスブックやクチコミで噂が広がった。今では、車両点検やオイル交換なども含め毎日10名くらいのお客様が来るようになってきている。「1度来店してくれたお客様の多くは、リピーターになる。今後は鈑金(ばんきん)や塗装、車の代替販売などへしっかりとつなげていきたい」(伊藤社長)。

◆同業他社とどのような差別化?

伊藤社長は「経験と信頼の日本ブランドを浸透させていくために、1つにメカニックの技術、2つには営業スタッフ、3つにはフロントサービスでの差別化が必要」と語る。ホーチミンにあるAuto Avenue Tokyoの店舗は、日本人整備士が常駐し、ベトナム人メカニックにお客様様を満足させる高いレベルの技術指導を行っている。また、営業スタッフはお店の制服をしっかりと着用し名札をつける。「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」の挨拶で日本式の接客応対を教育。当たり前だがすべての展示車にプライスボードがついている。「このような当たり前の日本の常識が、ベトナム人はできていなかったりする」(伊藤社長)。更にフロントマンが機能しなければ販売店がうまくいかないという考え方を徹底。無駄がないお客様と営業マン、そしてサービススタッフとの連携を重要視している。初めて店舗を訪問したベトナム人は、このような日本式の対応に驚き、リピート来店につながっているという。

◆ベトナム中古車ビジネスにおける課題と魅力

ベトナムにおける課題は、法整備が整っておらず中古車業界の信頼が低いことだ。「中古車ディーラーは、走行距離、グレードなどもごまかします。事故車も多いです。ベトナムで買う中古のものほど信頼できないものはありませんからね。」(ベトナムの男性会社員)。まさに日本の30年ほど前の状況がベトナムだ。情報量が少ない購入者が弱い立場となる。逆にいえば、お客様にしっかりと情報を開示して誠実にお客様と向かい合う日本スタイルを確立する余地が多く残っている。

伊藤社長はベトナムでの魅力は「大きな市場がありながらまだ自動車が末端にまで広がっていない。中古車販売ライセンス取得は大変であったが、入り込んだら手付かずのブルーオーシャン」と指摘する。

日本も似たようなグレーな時代があったが、課題を解決し変化してきた。ベトナムの中古車市場に同様の変化をたどっていくと考えれば、日系企業は将来を見通せる優位な立ち位置にいる。課題解決の経験とともに、新たな市場に果敢にチャレンジしていくことが新しい成長につながる。

<川崎大輔 プロフィール>

大手中古車販売会社の海外事業部でインド、タイの自動車事業立ち上げを担当。2015年半ばより「日本とアジアの架け橋代行人」として、Asean Plus Consulting LLCにてアセアン諸国に進出をしたい日系自動車企業様の海外進出サポートを行う。アジア各国の市場に精通している。経済学修士、MBA、京都大学大学院経済研究科東アジア経済研究センター外部研究員。

https://ameblo.jp/kawadai1/entry-12331446923.html

▶︎ この記事を書いた企業についてもっと知りたい

参考になったらいいねボタンをクリックしてください。 4
※ブログ記事の内容は各執筆者の知見、経験等によるものであり、当サイトが情報の正確性、最新性を担保するものではございません。

この企業はほかにこんな記事を書いています

ロゴ
(メディア掲載)日刊自動車新聞/アセアンプラスコンサルティング
【日刊自動車新聞】本日掲載/アセアンプラスコンサルティング代表 川崎大輔 川崎大輔の記事が、本...
画像
(メディア掲載)【川崎大輔の流通大陸】ようやく動いたホンダ、ミャンマー初の認定サービス工場
メディアに川崎の記事が紹介されました。今回は、ミャンマーのメーカーの動き。特にホンダはミャンマ...
ロゴ
【日刊自動車新聞】本日掲載/アセアンプラスコンサルティング代表 川崎大輔
損保ジャパンとアセアンプラス、モーター代理店の外国人活用と海外進出に関する取り組みが、日刊自動車...
ロゴ
【日刊自動車新聞】本日掲載/アセアンプラスコンサルティング代表 川崎大輔
【日刊自動車新聞】本日掲載/アセアンプラスコンサルティング代表 川崎大輔 川崎大輔の記事が、本...
画像
(メディア掲載)【川崎大輔がみるアセアンアフターマーケット】隠れた自動車大国、マレーシアの中古車流通
2018年3月25日発行の、業界最大誌「整備戦略」(日刊自動車新聞社発行)に掲載されました。今回は、マレ...
画像
【川崎大輔の流通大陸】右ハンドル輸入規制、どう変わるかミャンマー新車市場
メディアに川崎の記事が紹介されました。今回は、ミャンマーのこれからの自動車市場について書かせて頂...

著者


合同会社アセアンプラスコンサルティング


最新の記事

(メディア掲載)日刊自動車新聞/アセアンプラスコンサルティング

(メディア掲載)【川崎大輔の流通大陸】ようやく動いたホンダ、ミャンマー初の認定サービス工場

【日刊自動車新聞】本日掲載/アセアンプラスコンサルティング代表 川崎大輔

【日刊自動車新聞】本日掲載/アセアンプラスコンサルティング代表 川崎大輔

(メディア掲載)【川崎大輔がみるアセアンアフターマーケット】隠れた自動車大国、マレーシアの中古車流通

【川崎大輔の流通大陸】右ハンドル輸入規制、どう変わるかミャンマー新車市場

【日刊自動車新聞】本日掲載/アセアンプラスコンサルティング代表 川崎大輔

(メディア掲載)【川崎大輔の流通大陸】エリート整備エンジニア、スカイブルーが日本整備業界を救う

(メディア掲載)【日刊自動車新聞】本日(3/5)掲載/アセアンカービジネスキャリア代表 川崎大輔

(メディア掲載)【川崎大輔がみるアセアンアフターマーケット】稼げるアセアン自動車アフターマーケット

(メディア掲載)【川崎大輔がみるアセアンアフターマーケット】インドネシアの中古車販売店の実情

(メディア掲載)日刊自動車新聞/アセアンプラスコンサルティング

(メディア掲載)【川崎大輔の流通大陸】中小企業が勝ち残る、カンボジア自動車アフターマーケット

【日刊自動車新聞】本日掲載/アセアンプラスコンサルティング代表 川崎大輔

(メディア掲載)【川崎大輔の流通大陸】ミャンマーの自動車整備人材が必要な理由