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(メディア掲載)【川崎大輔がみるアセアンアフターマーケット】台湾の中古車査定、業界の更なる活性化

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2018年1月4日 17:36   7

2017年11月25日発行の、業界最大誌「整備戦略」(日刊自動車新聞社発行)に掲載されました。台湾で中古車の品質鑑定ビジネスを展開する株式会社カークレド台湾支社、取締役の草間康人氏に台湾の中古車市場における現状と課題について話を聞き、台湾における自動車査定マーケットの現地の情報を書かせて頂きました。

【川崎大輔がみるアセアンアフターマーケット】台湾の中古車査定、業界の更なる活性化

◆ カークレド台湾支社について

台湾を訪問した方は気がつくが、スクーターの数がとても多い。平気で自動車並みのスピードを出すスクーター、その脇を自動車が走っていく。親日国家の台湾、街中には日本車が溢れている。日本車のシェアは6割を超える。

カークレド台湾支社は、2014年9月にそんな台湾に進出した。グループ会社の台湾プロトが行なっている「好店プロジェクト」に加盟した中古車ディーラーに彼らの在庫車両に対して中古車品質鑑定サービスを行なっている。

「好店プロジェクト」とは、台湾プロトが優良ディーラーを認定するプロジェクトだ。優良ディーラーはカークレド台湾支社による品質鑑定を受けるのが条件となっている。更に、第三者による登録証確認、価格表示、事故歴公開、キャンセル条件明記、消費者の個人情報を守るなどのルールを守る必要がある。草間氏は「『好店』を通じて消費者に安心を与える環境を創りたい」と語る。現在、「好店」として、台湾全域で200の中古車ディーラーが登録されている。

◆台湾の中古車市場は?

台湾の2016年の新車販売台数は、約44万台。中古車の年間の登録台数は66万台となっている。台湾では中古車の発生台数は増加しており、市場は拡大傾向だ。「今まで台湾では乗りつぶすような乗り方が多かったが、最近では5年から7年での乗り換えが増えてきました」(草間氏)。特に台北などの大都市では他の都市と比べ所得が高いため買い替え需要が増えてきている。自動車保有台数から見ても台湾の1,000人あたり保有台数は日本の約600台に対して約300台と半分。自動車市場拡大の余地が残っている市場だ。

中古車の流通は、中古車ディーラー経由が最も多い。しかし、中古車ディーラーといっても同じ中古車店ブランドを掲げるネットワーク系ディーラーと、一般のディーラーの2種類に分かれる。台湾には2,000を超える中古車ディーラーがあるとされているが、その半分以上がネットワーク系ディーラーだ。代表的なものは、台湾の日産自動車のパートナーである裕隆汽車グループの「SAVE」、トヨタのパートナーである和泰汽車グループの「HOT」、三菱系グループの「SUM」、さらに「CarOK」という4大中古車店ブランドがある。その他各地域にも独自のネットワーク系ディーラーが存在する。

道路脇で個人が販売している個人業者や、友人・親戚同士での個人間売買などの流通も存在する。台湾で最大のウェブサイトは「8891.com」と呼ばれる中古車プラットフォームだ。現在、約3万台が登録されている。「中古車を買った時は、ネットで色々価格と車をチェック。欲しい車が販売されてる中古車ディーラーに友達と一緒に行って車を確かめたね、5~6箇所を訪問して中古車を購入した」(台湾の男性会社員)。最近ではインターネットを通じた売買も増えてきている。

◆カークレド台湾支社の方向性

「中古車の値段が高値で止まっています。また、メーターや修復歴の情報の信頼度が低く、ユーザーが安心を担保できるものがありません」(草間氏)。さらに「台湾では乗りつぶすような乗り方が多いからか中古車が高齢化しています」と指摘する。台湾で流通している中古車の半分以上が10年を超える高齢車両と言われている。

こういった中古車を購入するエンドユーザーに安心して購入してもらえるように中古車品質鑑定サービスを提供するのがカークレド台湾支社だ。現在は、「好店」ディーラーの在庫車両の品質鑑定がメインだ。今後はエンドユーザーにもサービスを行っていく。中古車を買う顧客に対しては、第三者の評価意見として品質査定鑑定サービスを提供する。

◆台湾で自動車アフターマーケットビジネスを行う魅力とは?

草間氏は「台湾は日本を見ていて、日本のサービスを理解してくれやすい。中古車品質鑑定自動車査定ビジネスは大きな可能性があります。中古車市場が広がることによってビジネス規模拡大も期待できます」と語る。

日本の自動車アフターマーケットも時代とともに課題を解決して変化してきた。1990年頃までの日本の中古車市場は、修復歴などの情報だけでなく店頭価格も表示されていないケースが多かった。その方が販売店にとっても何かと都合が良いためだ。しかし、公正な情報が中古車選びを変え、安心保証などの真っ当な差別化を打ち出さないと顧客が来ない時代になった。

日本の変化を台湾も辿っていくことになる。そう考えると、日本の自動車アフタービジネス企業は、台湾の市場が予測できる優位な立ち位置にいる。カークレド台湾支社は、日本で解決してきた経験で台湾の中古車市場の課題解決にチャレンジしていっている。台湾の自動車アフターマーケットには多くの参入余地と可能性が広がっている。

<川崎大輔 プロフィール>
大手中古車販売会社の海外事業部でインド、タイの自動車事業立ち上げを担当。2015年半ばより「日本とアジアの架け橋代行人」として、Asean Plus Consulting LLCにてアセアン諸国に進出をしたい日系自動車企業様の海外進出サポートを行う。アジア各国の市場に精通している。経済学修士、MBA、京都大学大学院経済研究科東アジア経済研究センター外部研究員。

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