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【川崎大輔のアセアン自動車ニュース】アセアン域内で関税撤廃、自動車市場に変化

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2018年1月8日 11:47   4

2018年から東南アジア諸国連合(ASEAN)では加盟10カ国全てで域内関税が完全撤廃される。先行加盟国では10年に関税が原則ゼロになった。後発国のベトナム、カンボジア、ラオス、ミャンマーは猶予期間が与えられていたが、15年から例外品目の関税も段階的に引き下げられ、18年にゼロとなる。

(記事抜粋)
『関税撤廃の影響が最も大きいのが、ベトナムの自動車市場だ。タイなどから無関税で完成車を輸入可能となり、輸入車価格は1~2割下がる見通し。輸入車の流入が加速すれば、ベトナム国内に生産拠点を持つ外資勢や地場メーカーは激しい競争にさらされる。東南アの工場立地の見直しにつながる可能性もある。

 東南アジアの民主主義の行方が問われる1年にもなりそうだ。18年7月に総選挙が実施されるカンボジアでは17年11月、最大野党のカンボジア救国党(CNRP)が最高裁判所に解散を命じられ、全議席を失った。背後には、政敵の排除を進めるフン・セン首相の圧力があったとされる。

 「誰かに認めてもらう必要はない」。ロイター通信によると、フン・セン氏は11月、公正な選挙が行われなければ信任できないとする国際社会の批判を一蹴。独裁色を強める懸念が広がる。

 一方、イスラム系少数民族ロヒンギャへの迫害問題で揺れるミャンマーでは、隣国バングラデシュに逃げ出したロヒンギャ難民の帰還が焦点となる。両国は2月にも帰還を始めるとしているが、国連は安全面などを懸念。対応が不十分だと批判されるアウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相の動向に注目が集まる。

 ASEANの一部加盟国と中国が領有権を争う南シナ海の問題では17年の議長国だったフィリピンが融和姿勢に転じ、対中けん制の機運が急速にしぼんだ。18年は議長国がシンガポールに交代。ASEAN加盟国の分断を修復できるか、その手腕が問われる。

 中国経済が減速するなか、注目されるのがインドだ。モディ首相が経済を再び成長軌道に乗せ、成長率8%台を回復できるかどうかが焦点だ。直近で8%を超えたのは16年1~3月期(9.1%)。16年11月の高額2紙幣廃止や17年7月の物品サービス税(GST)導入で経済活動が停滞し、17年4~6月には5.7%まで落ち込んだ。

 インド政府は18年に倒産法の改良を進める方針で、産業の新陳代謝が進むとの見方が多い。国際通貨基金(IMF)は18年度(18年4月~19年3月)の成長率を7.4%とみて、2年ぶりに中国を上回ると予想する。

 ただ、19年春に次期総選挙を控え、モディ政権が予算のばらまきで財政赤字の縮小ペースを鈍らせるリスクも懸念され始めている。』

(一言コラム)

確かにこれからのアセアンは変化する。他の地域の経済共同体のように政府が一方的に決めて、一気に変化するものではない。アセアンは官民一体となり、ゆっくりゆっくりと変化して行くことになる。

今後のASEAN市場の主な変化要因としては大きく4つあると自分は考えている。
1つがエコカーおよび低燃費小型車生産奨励策だ。すでにタイではエコカー施策、インドネシアではLCGC(ローコストグリーンカー)が出ているように、このような環境車、もしかすると早い時期に電気自動車も自動車市場の拡大の後押しをする。つまり新セグメントの創出だ。

2つ目には代替エネルギー推進、排ガス・燃費規制強化が挙げられる。これは既存セグメントの進化と言える。つまりCNGなどの代替エネルギー、ハイブリッド、パワートレーンの変化などだろう。

3つ目の変化としては、市場統合新規参入の拡大だ。今回の日経新聞が述べているように、アセアン経済共同体による関税撤廃などヒトモノカネの自由化が挙げられる。自由化の加速による新規参入、ニッチセグメントの拡大がこれからのビジネスに大きな影響を与える。

最後の変化としては、CLM 新興市場の成長だ。CLM市場が部品製造拠点などで関わることで新たなサプライチェーンが創出だろう。またCLM市場が販売先拠点としての魅力度アップすればこれは新規市場の創出と言える。

これからのASEANでの自動車産業ビジネスは政策、環境変化に対応した戦略が必要となってくることは間違いない。

https://ameblo.jp/kawadai1/entry-12342776642.html

<川崎大輔 プロフィール>

大学卒業後、香港の会社に就職しアセアン(香港、タイ、マレーシア、シンガポール)に駐在。その後、大手中古車販売会社の海外事業部でインド、タイの自動車事業立ち上げを担当。2015年半ばより「日本とアジアの架け橋代行人」として、Asean Plus Consulting LLC にてアセアン諸国に進出をしたい日系自動車企業様の海外進出サポートを行う。専門分野はアジア自動車市場、アジア中古車流通、アジアのアフターマーケット市場、アジアの金融市場で、アジア各国の市場に精通している。経済学修士、MBA、京都大学大学院経済研究科東アジア研究センター外部研究員。

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