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ジャパニーズウイスキーが世界から称賛される理由

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2018年3月12日 09:46   6

海外で人気が高い日本のお酒といえば、日本酒が真っ先に浮かぶでしょう。しかし、近年はこれに勝るとも劣らぬ人気となり、世界的に高い評価を受けているのがジャパニーズウイスキーです。

世界中で行われる酒類競技会で数々の賞に輝き、その実力が高く評価され、輸出額も大幅に伸張しています。今回は、日本産ウイスキーの魅力について紹介します。

インバウンドも後押し。世界に広がるジャパニーズウイスキー

財務省貿易統計によれば、日本の酒類の輸出は量、金額ともに6年連続で増加しています。このうちウイスキーが占める割合は約26%。長年1位だった日本酒に迫る勢いとなっており、アメリカ・フランス・オランダなど、古くからウイスキーに親しむ国に高く支持されているのも特徴です。現在では、スコッチやアイリッシュと並んで、世界5大ウイスキーと呼ばれるほどになっています。

この背景には、インバウンドの増加が関係しています。訪日外国人が日本で供されるジャパニーズウイスキーの味や香りに魅了され、お土産に購入したり、帰国後にネット通販で購入したりして、ファンを確実に増やしてきました。代表銘柄に関しては、転売目的の外国人バイヤーが買い占めるケースも見受けられます。近年では、海外の酒屋や飲食店で、ジャパニーズウイスキーが販売される姿を見かけるようになっています。

この影響は日本国内にもおよび、サントリー「山崎」などは品不足が続いて価格が高騰。特に品不足感が強い「山崎12年」(定価4200円)の楽天での販売金額は1万4000~1万7000円、「山崎シェリーカスク」(定価3万6000円)は25万円以上で取引されているケースも見られます。

また、日本の蒸留所が訪日外国人の見学を積極的に受け入れていることも人気を支えています。サントリーでは、英語、中国語、フランス語で説明を受けられるようイヤホンガイドを導入し、見学者の30%近くが外国人となっています。

品質にこだわり続けた日本産ウイスキーの歴史

日本のウイスキーが世界に知られるようになったのは、2001年、イギリスで著名な「ウイスキーマガジン」誌のコンテストがきっかけといわれています。1位にニッカウヰスキー「シングルカスク余市10年」、2位にサントリー「響21年」がランクインし、その品質の高さが認められました。

NHK朝の連続テレビ小説「マッサン」でも取り上げられたニッカウヰスキーの竹鶴政孝氏は、「日本のウイスキーの父」と呼ばれています。蒸留所は北海道余市と宮城にあり、異なる蒸留器を採用することで多彩な原酒を造り出しています。

余市では、「ストレートヘッド型」と呼ばれるポットスチル(単式蒸溜器)を石炭直火蒸溜で行うのが創業当初からの手法。手間がかかることから、本場スコットランドでも珍しくなった手法を守り続け、香り高く力強いモルトを生み出しています。

一方、サントリーの創業者・鳥井信治郎氏は、本格的な国産ウイスキーづくりをはじめた人物。蒸留所は、良質な水を採取できる京都の南西、天王山の麓「山崎」にあります。ここでは、用途に合わせて発酵槽や蒸留釜、樽を使い分けながら、高品質のウイスキーを醸造。多いときには1日に数百種類のテイスティングをするといわれるブレンダーによって、世界の人を魅了するウイスキーを作り続けています。

数多くの賞を獲得。ジャパニーズウイスキーの実力

海外ではさまざまな酒類競技会が行われています。ジャパニーズウイスキーは、これまで数々の栄誉を受けることに成功しています。

例えば、世界的に権威ある賞のひとつ「インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ(ISC)」では、サントリー「響21年」が全部門の最高賞を獲得。ニッカは「竹鶴25年ピュアモルト」など5商品が金賞を獲得しています。

ウイスキーの国際的コンテスト「ワールド・ウイスキー・アワード」(WWA)では、最高賞となる「ワールド・ベスト・ブレンデッドモルトウイスキー」に「竹鶴21年ピュアモルト」が4回、「竹鶴17年ピュアモルト」が3回受賞しています。

これらのコンテストでは、味や香り、製法のこだわりなどがトータルで評価されるため、世界中のウイスキー愛好家に広く知られることにつながりました。ジャパニーズウイスキーは、希少性やデザインも魅力のひとつで、高級レストランなどでも扱うところが出ています。

この流れを受け、サントリーは海外生活経験者や旅行経験者を中心にウイスキー愛好家が増えている中国市場の開拓に取り組んでいます。アリババのBtoCサイトで「山崎12年」や「響」といった高級品をラインナップ。ウイスキー輸入関税が10%から5%に引き下げられたことも後押しし、さらなる市場拡大を目指しています。

日本らしさを生かして世界へ

長年、日本を代表する酒類といえば日本酒というイメージがありましたが、ジャパニーズウイスキーもまた、日本のこだわりが込められた「日本の酒」としての地位を獲得し、世界のトレンドとなっています。これも日本の長年のこだわりが実ったもののひとつ。これからのさらなる躍進にも期待していきましょう。

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