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日本茶の魅力をきめ細やかに送り届ける。丸山製茶株式会社

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2018年6月12日 09:34   4

日本での暮らしに欠かせない日本茶。
日本食や抹茶のブームから独自の健康成分に注目が集まり、2017年の日本茶輸出額は前年比24.3%増の143億5748万円で過去最高を更新した。

特に輸出額トップのアメリカでは、ドリンクに利用しやすい抹茶パウダーの人気が高まり、3位のドイツでは、オーガニック製品への関心の高さから有機茶の需要が安定的に推移している。

今回取材した丸山製茶株式会社は、1933年に静岡県掛川市で創業以来、生産された茶葉(荒茶)を製品化し、生産者と消費者をつなぐ「製茶業」を中心に発展を続けている。
本格的に海外事業に取り組み始めたのは、2003年頃。海外へと市場を拡大することで国内の茶生産者を支え、日本茶業界に好循環をもたらしたいという思いからだった。

生産者の熱意を増幅させて届けるのが製茶の役割

同社の主要事業である「製茶」は、荒茶を製品に仕上げる仕事。
茶生産者から仕入れた荒茶に火入れを施し、選別した上でブレンドされ、梱包されて出荷というのが大まかな工程だ。
まず、海外事業に本格的に取り組んだ頃から事業を統括される橋本尚之さんに、製茶についてお話を伺った。

「生産家、生産地や品種、育った時期によって異なる特徴を有する茶葉の良さを引き出すステップが製茶。
ワインの製造に例えると、我々は醸造家のような存在だと言えます。
荒茶を選別し、シングルオリジンとして提供するのか、ブレンドするのか、するならどの茶葉をどんな割合で配合するのかなど、茶葉の個性を見極め、引き立てられるのが当社の強みです」

工場のそばには「鑑定開発室」を設置し、火入れやブレンドの方法、淹れ方を日々研究している同社。

「私も静岡県生まれで日本茶に小さい頃から親しんできたはずなのに、茶葉の種類や、種類ごとにふさわしい淹れ方や飲み方があることも入社するまで知りませんでした。
入社以来、お茶の持つ奥深さに魅了されています。丁寧に淹れ、農家さんとのつながりを感じながらお茶を飲む時間は贅沢です」

そう話されるのは海外事業部の阿竹知美さん。
新茶の時期には世界中のバイヤーの求めに応じてサンプルを送り、折衝している。

長年海外市場での実績を重ねてきた丸山製茶だが「生産者あってこその製茶業」という意識が社員に根付いていることも特徴的だ。
仕入れ前にはできるだけ生産者の元を訪れ、畑の状態、茶葉の生育状況を確認する。全国から荒茶を仕入れて加工しているが、地元掛川茶への思いはひとしお。
生き生きと盛り上がる畝や、つややかに光る茶葉を目の前にすると、この魅力を伝えたいと自然と感じられるそうだ。

さらに、グループのまるやま農場を中心に、掛川の生産者と一体となって有機栽培に取り組むなど、販路開拓と並行して地元での生産に力を入れている同社。
生産から加工、流通に至る垂直統合的なビジネスを展開し、持続的な業界発展を目指している。

海外に日本文化を届けたい。日本茶の魅力を届けたい。

「海外事業部に所属するメンバーは、海外で生活し、日本を外から見ていた経験があります。その中には、海外で生まれ育ちながら日本文化に深い関心を抱き、当社で働くことを選んだ者もいます。
メンバーに共通しているのは、本物の日本文化、そして日本茶の魅力を多くの方に届けたいという思いです」(橋本さん)

丸山製茶の海外事業部では、地方の一企業とは信じがたいほどグローバルな人材が活躍している。
英語、フランス語、スペイン語、中国語、イタリア語、ヒンディー語に対応でき、素早いレスポンスはもちろん、輸出に必要な書類もスピーディーに準備できる。
海外バイヤーは、生産された場所の高度や土質、火入れに至るまで茶の細かな情報を求めることも多く、ひとつひとつ対応しているそうだ。

さらに、スリランカ出身で静岡の大学でAIについて学んだニダーナ・ハルシカさんが中心となって運営する海外向けウェブサイトも、受注増に貢献している。
グローバル人材によるきめ細かなサービスは、同社が海外バイヤーから評価されるポイントのひとつだ。

徹底管理から生まれる信頼性が海外事業の鍵

同社が「Alibaba.com」の活用を始めたのは、2017年の12月。20年ほど独自に海外事業を続ける中で導入を決めた理由は、特にアメリカでの丸山製茶の認知度をさらに高めたいという思いからだった。

「丸山製茶の強みのひとつは、徹底した品質管理。日本の消費者はもちろんですが、海外のバイヤーと接していると、彼らが日本製の商品に対して高い安全性を求めていることを感じます。
私たちは2011年に食品安全管理システム認証であるFSSC22000を取得しました。

さらに、JASの有機製造加工の認定、アメリカ国内での有機栽培茶の販売を可能にするNOP認定も取得しているので、お客様の求めに応じてオーガニック抹茶やOEMのカスタマイズの対応もできます。
準備は整っているので、アリババさんのプラットフォームを活かし、アメリカのオーガニック市場へ挑戦したいと考えています」(橋本さん)

グローバルルールへの対応と同時に、実際の製造現場を確認したいというバイヤーの希望にも対応している。

「工場見学にも多くの国の方がいらっしゃいます。そのアポイントも結構お国柄が出て面白いです。
ドイツのある会社からは半年前に詳細な連絡があったり、アジアのある会社からは『今掛川駅にいるんですけど』と突然連絡が来たり(笑)。いずれにしても、工場を見ていただくと安心して取引していただけていますね」(阿竹さん)

同社の工場は荒茶から製品になるまでの全工程を一貫して担うことができ、トレーサビリティを徹底しているのも特徴だ。
信頼第一という姿勢が、多くの取引を生み出しているようだ。

トップからボトムまで、日本茶が生活に根付く未来

今後は、日本茶の魅力を広く届けたいと考えている同社。

「本物の日本文化を届けるというミッションを考えれば、生産量がわずかな高級品の販売はもちろん大切です。
同時に、お茶は人びとをつなげるコミュニケーションの場にあるもの。日本茶を日常的に楽しんでいただくためのボトムラインもバランスよく展開したいと思っています。
また、海外では店舗展開もしているので、アジアを中心に、「丸山製茶」のブランドを打ち出したいですね」(橋本さん)

丸山製茶オリジナル製品のパッケージには、日本らしいイラストが描かれている。

日本製の高品質なお茶の魅力を知ってもらいたい。
日本茶を世界の人々のくつろぎの場に提供したい。そんな思いが込められているようだった。

丸山製茶株式会社
https://www.maruyamaseicha.co.jp/
https://maruyamateajapan.trustpass.alibaba.com/

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