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(メディア掲載)業界最大誌「整備戦略」(日刊自動車新聞社発行)

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カンボジア

2018年8月25日 13:18   4

(メディア掲載)業界最大誌「整備戦略」(日刊自動車新聞社発行)でアセアンアフターマーケットについて掲載されました。

今回の【川崎大輔がみるアセアンアフターマーケット】は「カンボジアを選んだ日系整備企業」。カンボジアにおける整備市場について書かせていただきました。

【川崎大輔がみるアセアンアフターマーケット】

デンソーは2014年2月、プノンペンに自動車整備工場「PIT&GO」をオープン。デンソーインターナショナルアジアの杉浦智之氏、PIT&GO(カンボジア)の日本人責任者である深豊幸氏にカンボジアにおける整備の現状について話を聞いた。

◆ 3つのカンボジア整備プレーヤー

現在、プノンペン周辺には大小200カ所の整備工場があると言われている。新車ディーラー以外にも自動車整備のサービスを行うプレーヤーがいる。大きくは3つのプレーヤーに分類されている。(1)ディーラー10%、(2)モダン10%、(3)トラディッショナル80%、である。

ディーラーは新車ディーラーに併設されている一般的な整備工場だ。新車販売以降の保証期間内の顧客が対象となっている。モダンは、外資資本などが出資した設備の整った整備工場が主流。PIT&GOをはじめ、e-garage、CAR FRESH、Futaba Garage、K-Fix Automobile、GA Service Centerなどがあげられる。トラディッショナルは、小規模な家族経営で地元のパパママショップ的な整備・修理工場を指す。プノンペンの街中を車で走ると道の両脇に小さな修理場や道端整備を頻繁にみかける。純正部品ではないものを多く扱うため価格の安いトラディッショナルは需要がありカンボジアにおける整備市場での重要なプレーヤーとして存在している。

◆ カンボジアからアセアン各国へ横展開

ディーラーの整備サービスに信頼を寄せているユーザーは多い。カンボジアの新車市場は始まったばかりだ。しかし、メーカー保証期間が終了した後も高価なサービスを継続して利用するかは疑問が残る。同時に、「安かろう悪かろう」のトラディッショナルのサービスに不満を感じている層もいる。そこに、モダン整備工場の大きな可能性が存在する。

デンソーはそのような市場へ進出。カンボジアも含め7カ国(ミャンマー、インドネシア、タイ、シンガポール、ラオス、カンボジア、マレーシア)に出ているが、カンボジアの整備工場「PIT&GO」はアセアン初となる直営店だ。2014年2月からオペレーションを開始。「直営のカンボジアでは、積極的に年6回以上のイベントを開催しています。様々なイベントをカンボジアでトライして他国へ展開をして行きたいと考えています」(杉浦氏)。

◆PIT&GO(カンボジア)のオペレーション

カンボジアの直営店のスタッフは合計で16名(日本人マネージャー1名、メカニック8名、サービスアシスタント1名、部品担当1名、デンソー営業1名、バックオフィス4名)。工場内のピット数は4ヶ所。現在の月間入庫台数は300から350台ほどで設立当初からあまり変わらない。しかし、最近サービスの内容が変化してきた。設立当初は軽メンテナンスが主流で全体の50%以上を超えていた状況だ。しかし現在、軽メンテナンスは全体の30%ほどで、その他は修理となっている。軽メンテナンスとは、オイル、ブレーキパット、ショックアブゾーバーの交換などだが、それ以外の修理比率(エンジンオーバーホールなども含め)があがってきている。そのため台当たりの単価は高くなった。

◆整備ビジネスにおける他社との差別化とは?

カンボジアにおけるPIT&GOの集客は、口コミが断然多い。リピート率は65%と高い。新規顧客は35%ほどだが、新規であっても親戚や友人などからの紹介が多い。なぜ、顧客はPIT&GOに紹介するのだろうか?

理由の1つが、部品調達にある。つまりデンソーグループとして、部品供給の仕組みを構築している。しっかりしたパーツルートで調達が可能だ。2つ目はメカニックの技術。隣国タイにはデンソーのアジアの地域トレーニングセンターがある。年に6回から7回(1回一週間ほど)、カンボジア人メカニックを研修にいかせ技術の向上を目指している。3つ目は、店舗オペレーション。SOP(Standard Operation Procedure)という独自にオペレーションをマニュアル化している。最後は、店舗マネジメントだ。店舗でデータを分析し強みや課題点を経営に活かすようにしている。

◆ 地方の伸びが期待されるカンボジア

杉浦氏は「今後はバッタンバン、シェムリアップ、シアヌークビルなどでの地方市場が興味深い」と指摘する。自由な中古車輸入、不透明な車検制度、技術のないメカニック、公共交通機関の不足による市内の渋滞。多くの課題を抱えているが、地方を含む市場の伸びは期待されている。

深氏は「もともと出来上がった社会ではないので、これから発展していく可能性があります。新しい可能性、つまりこれから何が流行るかわからない。そこがカンボジアの魅力です」と話す。

カンボジアの消費者も、優良な商品、そしてサービスを求める土台が少しずつではあるができつつある。中間所得層の増加に伴い、新車販売も増加。自動車の普及台数が増加するにつれて自動車整備需要も高まっていくことは間違いない。

<川崎大輔 プロフィール>
大手中古車販売会社の海外事業部でインド、タイの自動車事業立ち上げを担当。2015年半ばより「日本とアジアの架け橋代行人」として、Asean Plus Consulting LLCにてアセアン諸国に進出をしたい日系自動車企業様の海外進出サポートを行う。アジア各国の市場に精通している。経済学修士、MBA、京都大学大学院経済研究科東アジア経済研究センター外部研究員。

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