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(メディア掲載)業界紙「ユーストカー11月号」で本日掲載

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ベトナム

2018年11月5日 12:53   3

(メディア掲載)業界最大誌「ユーストカー11月号」で外国人整備人材について掲載されました。「外国人整備人材とどう向き合うのか?」ということで第二弾目の記事を書きました。

https://ameblo.jp/kawadai1/entry-12416896064.html

【外国人整備人材とどう向き合うのか(2)】

外国人整備人材を活用するための各種制度の仕組みも重要だが、なぜ外国人を雇用するのか?その意義は最も重要だ。育成した外国人整備人材と長期的な視点での人間関係づくりが欠かせない。本コラムでは、自動車整備会社が活用できる外国人材を広く捉えて、どこの国の人材が良いか、各社の採用基準、雇用企業の不安、などを紹介していく。

◆ どの国の人材が良いのか?

現在、日本に来ている自動車整備の技能実習生の出身は、ベトナム、フィリピン、ミャンマーなどが多くを占める。近年増えて来ているベトナム人は、「とにかく真面目で手先が器用な人が多い」(ベトナム人を雇用した中古車ディーラーの経営者)。さらに「(フィリピン人は)英語が公用語のためあまり熱心に日本語を勉強しない傾向もあるが、陽気でフレンドリーです。逆に英語が通じるのでコミュニケーションが取りやすい面も多いです」(フィリピン人を雇用した自動車整備工場の経営者)。「基本的に素直ですごく真面目です」と話すのはミャンマー人を雇用をしている自動車整備工場の経営者だ。

「どこの国の人材が良いのですが?」。よくこのような質問を受ける。私は「まず、社長がその国を訪問してください、そしてその国の人と直接話をして、自ら接してみてください」と答えている。まず、相手の国を好きになる。自らが好きになった国の人を選択するのが良いと考えている。その国の文化習慣を受け入れると、自ずと人が集まってくる。だからさらに好きになり、最後は惚れ込む。その思いが人々に伝わって彼ら外国人が一生懸命に働いてくれる。

なぜ、その国の外国人を採用したのか?外国人を雇用している自動車整備関連の経営者に聞いてみた。「紹介してもらった管理団体(組合)が取引している送り出し機関がベトナムだった」「たまたまベトナムの工場へ視察に行く機会があり活気に触れた」「知り合いに会うためタイを訪問したらモータリゼーションの勢いを感じた」「知り合いの経営者から紹介された」など、明確な理由はあまりない。誤解を恐れずに言えば、「なんとなく良さそう」だと思う直感を愚直に実行したのだ。しかし、共通して言えるのは、その国を訪問し、人と接し、その国が好きになったからに違いない。だからこそ、人手不足解消という目的もありながら、それが全てではない。

◆各社の外国人に対する採用基準、不安な点は?

彌生ヂーゼル工業(細田健社長、東京都江戸川区)では、技能実習生の採用に関して、自動車整備に多少なりとも関わったことがある経験者を採用することに決めていた。「面接時には、将来の夢などの質問をしました。真面目で意欲的かをみていました」(細田社長)。更に細田社長は「受け入れに際して日本の社員と馴染むのかというのが不安な点でしたが、今は仲良くしています」と語る。

ヴィーテック(相本社長、山口県下松市)は、将来のスカイブルー人材となるインターンシップ生の面接をベトナムで行った。「なぜ日本に来たいのか?将来は何をしたいのか?家族は?など多くの質問をして日本語の会話ができるか確認しました」(相本社長)。さらに「実際に日本(会社も含めて)馴染めるかどうか、仕事を教えることができるかなどは、これから入社するのでまだ不安な部分はあります。ただし、受け入れ前の社員の反応や不安は、すでにカンボジアからの留学生と一緒に働いているため感じられません」と語る。

カーコンビニ倶楽部(林社長、東京都港区)では、年に4回、3泊5日のタイ実習生面接ツアーを全国の加盟店向けに開催している。実習生事業部の責任者である花形氏は「1回のツアーで参加する加盟店様は、最近では8から10社です。1社で2名ほど採用をして行きます。当然、面接時には日本語はほとんど話せませんので、彼らの顔や態度で本気度をみます。一度、実習生を採用された企業様のリピート率は93%と高いです」。更に「タイでの実習生の面接に立ち会っていて、受け入れ企業様が重視している点としては、自動車が好きか?自分の夢と持っているか?両親を大事にしているか?ということが多いです。最近の技能実習生は自分をしっかりとアピールようになってきました」と語る。

カーコンビニ倶楽部の加盟店が実習生の受け入れ時に不安に思う点として、(1)そもそも外国人アレルギーを持っているということ、(2)外国人採用の仕組みが不明、(3)逃げたりしないか?、ということ。花形氏は「直営店で実際に採用した経験をしっかりと加盟店に話すことで加盟店の不安は少なくなります。また、どのような準備が必要か?そのような手順なのか?ということを説明し採用の仕組みを理解してもらいます。特にコストはどのくらいか?ということは時間をかけて説明し、しっかりと納得していただいてから採用してもらってます」と説明をしている。更に「ノービザでタイ人が日本に入国できる現在において、実習生が逃げるというのは社長(会社)の受け入れ方法が間違っているのです」と指摘する。

外国人整備人材の働く意欲は高い。外国人を社内で育成していくためには、言葉が通じないなりに、お互いに歩み寄ることが大切だ。国によって異なる文化や習慣、宗教観などへの理解も必要になる。外国人の採用を決めるのは経営者だが、一緒に働くのは現場の整備士たちだ。不安を取り除くためには、個人への理解、そして会社内における外国人整備人材の採用の必要性・重要性を浸透させておくのは重要だ。

◆外国人雇用の意義とは

あなたの会社にとって「外国人雇用の意義」はなんだろうか?厳しい言い方をすれば、意義がなければ外国人採用を行ってはいけない。意義があれば雇用する外国人に何かのメリットを提供したいと考える。自社のビジョン、夢、技術・サービスの素晴らしさを外国人に伝えて、共感してもらって、一緒に働いてもらう。周りが外国人採用を始めたから、人手不足で限界を感じているから、コストの削減が必要だから、外国人雇用は皆がやりたくない仕事を補ってくれるだけで良い、という考えならば外国人の雇用を見直すことことも大切な判断だ。

では、外国人雇用を勧めないのか?といえば違う。それだけの覚悟があるか?ということ。外国人の活用に成功している中小企業は、外国人雇用のための何かしらの意義を持っている。「なぜ、我が社は、外国人を雇用するのか?」「なぜ、彼を選んだのか?」「外国人が自社で働いてくれることで、日本人社員、外国人社員、会社、お互いがどんなメリットがあるのか?」。お互いのメリットを考えて、創り上げて、提供できるか判断している。

鈴木自動車(鈴木社長、愛知県一宮市)の鈴木社長は、自動車業界ではもっとも早くに外国人採用に踏み切ったパイオニア経営者の1人だ。2009年より技能実習制度を活用しベトナム人を採用。以後、10年間採用を続けている。最初に採用したベトナム人リュウ氏の時より、採用後は鈴木社長自らベトナムを再訪問し、彼らのご両親に直接ご挨拶に行っている。「ご両親は大事な息子さんを預けてくださる。息子さんが働く会社が安心できる会社だとご両親にも知ってほしい」(鈴木社長)。1期生はすでにベトナムに戻り自動車関連企業に就職しているが、10年近く経つ今も鈴木社長との交流が続いている。更に「安い低賃金で彼らを雇用する経営者は、この(技能実習)制度の利用を遠慮してほしい。(ベトナムの若者は)道具ではなく人だ。日本の父親として、私は彼らを育成する」と語る。2018年4月にはホーチミンの大学を訪問し学生と面接。今年中にベトナム人インターンシップ生の受け入れも行う予定だ。将来、鈴木社長は彼らベトナム人たちと一緒にベトナムへの進出も計画をしている。

すでに外国人を受け入れている自動車整備会社の中には、異文化の融合や、彼らの教育、言葉の壁にとまどう声も聞こえてくるように難しい一面もある。しかし、質の高い多様な外国人材が来れば、そこで働く日本人の能力を引き出す刺激になる。前述の鈴木自動車での鈴木社長の想いは社内にもきちんと共有されており、外国人に対して面倒見の良い社風が根付いた。「仕事でも根性がある。彼らをみていて日本人の従業員たちも『私たちもしっかりしなきゃ』と思ってくれたし、社内が活性化してチームワークもよくなった」(鈴木社長)。さらに「彼らが、キラキラとした眼で一所懸命に働くようになるかならないかは、受け入れ企業の組織や社員1人1人がどんな気持ちで彼らに接するかによって大きく変わる」と語った。

こうした話を聞いていると、外国人に対して愛情を持って接しているということが伝わってくる。彼らもそれに答えようと頑張るので、良い信頼関係を築けるのだろう。自動車整備会社の経営者が考えなくてはいけないことは、単なる「人手」として考えるのではなく、彼らがいずれ母国で活躍できるようなキャリアアップを支援することだ。長期的な信頼関係を築き、将来のパートナーとして外国人整備人材を受け入れていくという考え方、仕組みが今の自動車整備会社に必要だ。

<川崎大輔 プロフィール>
「アセアンビジネスに関わって20年が経とうとしています。アセアン各国で駐在後、日本に帰国して大手中古車企業にて海外事業部の立上げに従事。現在、アセアンプラスコンサルティングを立ち上げアセアン進出に進出をしたい自動車アフター企業様のご支援をさせていただいています。また、アセアン人材を日本企業に紹介する会社アセアンカービジネスキャリアも立ち上げ、ASEANと日本の架け橋を作ることを目指しています。経済学修士、MBA、京都大学大学院経済研究科東アジア経済研究センター外部研究員。

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