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(メディア掲載)業界最大誌「整備戦略」(日刊自動車新聞社発行)

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ミャンマー

2018年11月27日 23:42   2

(メディア掲載)業界最大誌「整備戦略」(日刊自動車新聞社発行)でアセアンアフターマーケットについて掲載されました。

今回の【川崎大輔がみるアセアンアフターマーケット】はミャンマーの自動車整備市場についてです。<最新鋭の設備、ミャンマーの日系整備工場>ということで書かせていただきました。

【川崎大輔がみるアセアンアフターマーケット】

ミャンマーの旧首都ヤンゴンで日本と変わらぬ最新鋭の設備を導入している日系の整備会社HTS Myanmar Co.,Ltd(HTS)。日本人整備士の溝口氏に、最近の整備ビジネスの現状を聞いた。

◆ ミャンマーの日系整備会社” HTS Myanmar Co.,Ltd(HTS)”

2018年ついにミャンマー政府は右ハンドル車の輸入を禁止とした。実質、日本からの中古車輸出が不可能になった。自動車市場の大転換期にあるミャンマー。HTSは、2016年にミャンマーの旧首都ヤンゴンに自動車整備工場を設立。車の修理に関しては断ることはなく、故障修理やメンテナンスに力を入れ、成長している。顧客へ提案活動を実施し、多少部品の値段が高くても必要に応じ日本側から部品を調達し直す。顧客との信頼を築き上げている。

HTSには16名のメカニックがいる。ミャンマー人メカニックのトレーナーとして日本人整備士を常駐。レベルの高い整備教育を行っている。工場内には8つのリフト付きストール、アライメント専用のストールも1つある。2017年の入庫数は年間5,000台ほどだったが、今年の見込みは7000台。増えている要因として「台数にはそれほどこだわっていないのですが、ヤンゴンでHTSの認知度があがってきています。またサービスの体制が整ってきたことも良い形に繋がっています」(溝口氏)。

◆ お客様が整備工場を選ぶ時代へ

ミャンマーでは、場当たり的な修理、部品に関しては粗悪品やコピー品が多く回っている。整備工場の建物を持っているところはまだ少なく、小さなプレハブのパパママショップ、もしくはプレハブもない道端整備が圧倒的に多い。整備学校も少なく、国家試験も始まったばかり。経験と勘だけに頼った修理が行われている現状だ。教育が提供できていないことが自動車に関する安全意識が低いことにも繋がって行く。

HTSでは完成検査に力を入れて取り組んでいる。自分の作業を持たないエンジニアリーダーを常にローテーションで1人配置し、整備・修理が終わった車の最終チェックを行っている。ミャンマーでは安全性に無頓着なところがあるが、日本では車の安全性を優先する。少しずつでもこのような安全性の必要性を広めていっている。

今年に入ってから、チャット安が進み自動車整備マーケットの金額が5-10%は上がってきている。ヤンゴンでは整備工場も増え、価格競争も激しくなっている。「安い」だけではなく、安全性や品質を重視する顧客も現れ始めてきている。近いうちに安かろう悪かろうの整備工場は淘汰されるようになるのではないか。そうなると、徐々にお客様が整備工場を選ぶ時代にシフトしていく。自動車市場の大転換がおこった後は、自動車整備市場の転換がおこることになるだろう。

◆ 「何かあったら“HTS”」のブランド

整備ビジネスにおける他社との差別化について、溝口氏は「ミャンマー式の地元の整備工場と比較するなら、受付、問診、作業、説明に対する接客応対力。車の取り扱いをもっと丁寧にすることや時間を守った整備といった分野が、お客様にも伝わりやすいと思います」と指摘する。「弊社は車の修理に関しては断ることはなく、現在も故障修理やメンテナンスに力を入れています。お客様に色々な提案活動を実施することで、多少部品が高くても、喜んで頂くことが多くなりました。必要に応じて日本側から部品を取寄せることで、普通の工場で直らなかったものを弊社で修理しています」(溝口氏)。

「他の工場では修理ができなかったがHTSではできた」のような情報は、フェイスブックの力が大きい。新規入庫の3割はフェイスブックだという。またミャンマーでは人の紹介は、フェイスブック以上に重要という。短期的な収益を求めていくよりも「何かあったら”HTS”へ」という口コミによって顧客満足度と信頼をあげていくことが、将来的のHTSにとっての大きなプラスになる。

◆ ミャンマーで整備ビジネスを行う魅力

ミャンマーでは「整備品質はもちろんですし、会社の運営力というか規律やマニュアルなど本当に課題だらけです。日本のように建物、設備があり、人がいれば、なんとかなるわけではないので」(溝口氏)。そのため「まだまだ効率的とも言い難い分、これから効率的な会社を目指せます。特にミャンマー人メカニックの成長が会社の貢献に直結しやすいというところが大きな可能性がある点が魅力です。ただし、まずはしっかりとした基盤を現在のHTSに定着させていきます。」と語った。

また市場の大きさも一つのミャンマー整備ビジネスの魅力となるだろう。2017年のミャンマー自動車登録台数は77万台。ヤンゴンだけで2/3ほど、つまり50万台ほどを占める。90%が日本車とすると、45万台というポテンシャルの整備台数があることになる。

ミャンマーでは課題は山積みしているが、需要が段階的に新車に移る転換点を迎えている。変化が起きている市場には常に新しいビジネスチャンスが生まれる。整備事業の市場の拡大、そして新しい可能性の広がりがあることは間違いない。

<川崎大輔 プロフィール>
大手中古車販売会社の海外事業部でインド、タイの自動車事業立ち上げを担当。2015年半ばより「日本とアジアの架け橋代行人」として、Asean Plus Consulting LLCにてアセアン諸国に進出をしたい日系自動車企業様の海外進出サポートを行う。アジア各国の市場に精通している。経済学修士、MBA、京都大学大学院経済研究科東アジア経済研究センター外部研究員。

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