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中国南方地区最大の水素燃料電池メーカー視察!

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2018年12月7日 18:41   7

■日時:2018年12月4日 カテゴリ:水素燃料電池
http://www.integral-japan.net
視察先:広東国鴻水素エネルギー(Sinosynergy)
場所:広東省雲浮市 仏山(雲浮)産業移転工業パーク

以下視察レポートの前半部分抜粋

初めに
先月実施した中国トップ燃料電池システムメーカー上海重塑(Refire)への訪問インタビューに引き続き、上海重塑の燃料電池システムのスタック部分を製造している広東国鴻(Sinosynergy)を訪問しました。広東国鴻は2016年9月にカナダ燃料電池メーカーであるバラードと9SSL燃料電池スタックのOEM製造に関する戦略的提携を結んでおり、バラードとの合弁会社(広東国鴻巴拉徳水素エネルギー)を雲浮市に設立しています。また同年10月には上海重塑との合弁会社である広東国鴻重塑を設立し、燃料電池システム(CAVENシリーズ)の生産を雲浮市で行なっています。2017年の実績ベースでは東風特専(東風汽車子会社)に550セットのCaven 3燃料電池システムを販売しています。2018年には中国Eコマース大手のJD.comの保有する150台の燃料電池輸送車にも採用されています。2017年末時点では国鴻-重塑の燃料電池システムが車用燃料電池システム市場シェアの47%を占めており、首位となっています。

今回は2017年に完成した9SSL燃料電池スタック生産ライン、飛馳バスの生産工場を訪問した内容について報告していきます。

仏山(雲浮)産業移転工業パークは、仏山市と雲浮市の2都市合作によるデモンストレーションパークとして広東省雲浮市雲湖新区の南東に設立され、古い歴史のある町の中に位置しています。開発区の計画区域総面積は7.72平方キロメートルであり、中心区域は3.2平方キロメートルとなっています。

元々は仏山市と雲浮市のどちらに水素エネルギー産業パークを設立するかで議論になっていましたが、中国政府の進める“扶贫”政策(貧困下にある都市の経済水準の底上げ)の一環として最終的には雲浮市が選ばれた背景があります。また仏山市はそれとは別に仏山市南海区において、独自に策定した水素エネルギー産業発展計画に基づき水素ステーションや水素産業研究開発プラットフォームの建設を進めています。

仏山(雲浮)産業移転工業パークには現在20の新エネ関連企業が入居しており、FCV関連では広東国鴻や仏山飛馳汽車(Feichi Bus)などの企業が進出しています。2018年の新規投資推定総額は60億4800万元(約1000億円)、水素エネルギー関連では上流で8つの開発プロジェクト、中流で7プロジェクト、下流で5プロジェクトが進行中です。うち燃料電池システムの開発とFCV開発に関するプロジェクトへの投資額は最も大きく、41億元となっています。2018年の新規投入予定の燃料電池公共バスは300台です。

図①:雲浮市開発区中心区域

図②:仏山(雲浮)産業移転工業パーク(右図は中心棟入り口、人民の生活の質向上が目標として謳われている)

飛馳(Feichi)燃料電池バス生産工場、水素ステーション、国鴻本社ビル
一行は仏山(雲浮)産業移転工業パーク到着後、中心棟にて広東国鴻董事長の馬東生氏自ら出迎えて頂きました。我々のために手配された飛馳の最新の大型燃料電池バス(11m、88kW)に乗り込み、飛馳燃料電池バスの生産工場へと移動しました。なお、このバスは88kW燃料電池システムと36kWリチウムイオン駆動電池を搭載したいわゆる“電電”ハイブリッドタイプです。170Lの水素タンクを積載し、最大で450km走行が可能。

図③飛馳大型燃料電池バス 燃料電池システムはバス後部に収納されている

乗車から数分で工場に到着すると、そこには完成したばかりの青色の30kW中型燃料電池バスが整列していました。年末までに仏山市の市内公共交通バスとして300台が納品される見込みで、来年から広東で初となる燃料電池車の商用化プロジェクトが開始される予定とのこと。同工場は国鴻の燃料電池スタックの生産工場と同様に2016年に建設が着工し、僅か一年という驚異的なスピードで完成しました。年間生産能力は5000台。

図④飛馳FCV生産工場前には完成した30kW中型燃料電池バスが整列 右図は工場内の様子

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