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アリババ株式会社の海外展開ブログ


安全性を追求し、世界中の女性の目元を美しく飾る。株式会社ホロニック

ノウハウ

2019年1月9日 08:22   6

男性にとってはまだまだ馴染みが薄いかもしれないが、最近「まつげエクステ」をつけている女性は増えている。ある調査によると20代のまつげエクステ経験者はなんと40%以上もいる。
まつげエクステは糊を使ってまぶたに直接付ける「つけまつげ」と異なり、「アイリスト」と呼ばれる技術者の手で、自まつげに人工まつげを付けていく美容法だ。片目で20から100数十本の人工まつげを接着剤(グルー)で付けることで、1ヶ月ほどぱっちりとした目元を保つことができる。

美容大国といわれる韓国で30年ほど前に誕生し、日本でも、毎朝のメイクの手間を省く方法として取り上げられたり、美容に関するテクニックが動画サイト等で世界中に拡散されたりといった背景のもと、数年前から急速に人気が高まっている。

近年注目を集める目元美容に早くから取り組み、大阪で美容関連事業を展開しているのが株式会社ホロニックだ。8年ほど前から、国内のまつ毛エクステブランドからOEM生産の受託事業を始めている。

以降もOEM生産の受託事業を主軸としながら、自社ブランド製品の開発・販売や海外輸出にも力を入れている。自社ブランド「OPTIMA」の人工まつげは、長さや太さ、カール具合や色の違うものが1,000種類以上揃っているというから驚きだ。
今回は、常務取締役の水原剛志氏と水原未奈氏から、取引先から信頼を寄せられる同社のセールスポイントや、今後の事業展望についてお話を伺うことができた。

繊細な製品の安全性担保が取引増につながる

現在売り上げの多くを占めているのが、他社メーカーからのOEM受託生産。
高品質なグルーや、オリジナルの人工まつげを企画するメーカーから相談を受け、製造を一手に引き受けている。国内外でまつげエクステの施術サロンが増え、差別化の必要性が高まっていることも影響しているようだ。

同社が多くのメーカーから評価されている一番のポイントは、グルーの安全性が担保されていること。長年、製造工場との良好な関係を保ちクオリティコントロールを徹底していることが評判を呼び、メーカーからの信頼は厚い。

「つけまつげ用の糊とは違い、グルーは瞬間接着剤。化学製品であり、皮膚と非常に近い部分で使われるため高い安全性は大前提です。ですが、品質管理が適切に行われていない現場もいまだに残っており、信頼できる工場とのつながりがないことは大きなリスクになります。
繊細な製品だけに不良率・欠品率も高くなりがちで、他の工場に任せて上手くいかなかったメーカーさんから相談を受けることもあり、品質管理の徹底には最も気を配っています」(水原常務)

まつげエクステが普及する過程では、施術中に事故が起こることもあったそうだ。グルーがまぶたにこびりついたり、低品質なグルーから有害なガスが揮発することでアレルギー被害が報告されることもあった。
アイリストの腕はもちろん、グルーの安全性が施術サロンの評判、メーカーの評判に直結するため、メーカー側のチェックは厳しい。同社では、社長自ら海外の工場に出向き、品質管理が徹底されているかを逐一確認している。

顧客の要望をヒアリングし、実現できる体制を整える

さらにメーカーや、実際にまつげエクステ資材を扱うサロンからの細かな要望に耳を傾け、希望通りの製品を生み出せるのが同社の魅力だ。製造工場とも密に連絡を取り合い、希望に合わせた製品の製造体制を整えている。

「メーカーさんとの打合せや美容関連のイベントでは、特にグルーに関する悩みが多く聞かれますね。グルーはアイリストの技量によっても必要な性質が異なり、施術スピードが速い上級者からは、スムーズな作業を支える速乾性のグルーが求められます」(水原常務)

アイリストの悩みを解決するため、同社は自社ブランド『OPTIMA』のグルーを今年11月に発売。超速乾タイプのプロ向けで、人工まつげの太さや長さも選ばない高品質なグルーだ。
店頭に置かれていてもお店の雰囲気を壊さないパッケージデザインにもこだわった。

現場に受け入れられる製品を開発するためには、お客様であるサロンの声をキャッチできるかが勝負。
自然な形で困りごとを話してもらえるよう、美容業界以外にも関心を持って会話の糸口を増やすことを水原常務自身心がけているそうだ。

ツテがなくても全世界から引き合いがあった

同社は2015年7月からAlibaba.comに出展を開始し、海外にも販路を見出している。
それまでも自社ホームページへの問い合わせからOEM対応を行った経験があり、海外にも需要がありそうだと感じていた。まつげエクステが世界中に急拡大する前に、市場に食い込みたいという思いがあった。

「同じ美容業界でも基礎化粧品やメイクアップ製品と比べると『まつげエクステ』はターゲットが狭く、潜在的な顧客にどうやってアピールしたらいいのかという悩みがありました。
もともと海外の顧客と太いパイプがあるわけではなく、大手企業と違って大々的に広告を打てない。アリババのセミナーを受講したとき、これなら海外メーカーに自社を知ってもらう機会をつくれそうだと感じて導入を決めました」(水原未奈氏)

問い合わせは世界中から幅広く届いている。特に多いのは北米や東南アジアからだそうで、取引に繋がりそうな問い合わせメールが週3通以上届く。
現在は、アリババ経由の問い合わせは常務がメインで対応しているという。やり取りは基本的に英語。お客様もネイティブでない場合、意思疎通に苦労するケースもあるが、認識のずれがないよう丁寧にすり合わせることを心がけている。

また、グルーは化学物質を含むためヨーロッパでは税関でのチェックも厳しく、輸出にあたっては安全データシート(MSDS)の提出が必須となるなど、手間が掛かる製品だ。
さらに、まつげエクステ資材は美容商材の中でも安全性の担保が難しく、健康被害などの問題を起こすと多大なリスクとなることから、大手企業が積極的に進出してこないそう。同社は大手企業の参入しづらい業界で戦う、いわゆるニッチ戦略を取っている。

女性の「美しくなりたい」という思いは世界共通

「人工まつげは国ごとに特有の売れ筋がなく、一定のタイプに人気が集中しています。美容法は気候や文化、人種によって異なるのが普通ですが、まつげエクステにはそれが当てはまらない。『目を大きく見せたい』という女性の願望は世界的に共通しているのだと感じます」(水原未奈氏)

例えば、イスラム教の女性はヒジャブという布で髪を覆うため、視線が顔に集中することからスキンケアやメイク、目元美容への関心が高いという特徴があるそう。
実際に、世界最多のイスラム教徒を抱えるインドネシアからの問い合わせもあり、今後の販路拡大が期待される。

これから先、海外需要は間違いなく増加していくと見ている同社。国の経済発展とともに美容産業が興ることを歴史が証明しているため、新興国の動向には特に注視しているそう。
さらに東南アジアでは、まつげエクステ発祥である韓国の大衆文化が流入していることも後押しになる。

「国内に関しては、人口減少もあるので爆発的に伸びることはなくても、若年層への積極的なアピールを続けることで幅広い年代に根付く美容法になると考えています。今後は、自社ブランドのグルーの販売に力を入れていきたい。これまではありがたいことに口コミと、展示会等での商談で販路を拡大できているので、その信頼に応えながらより安全で使い勝手のよい製品を国内外にお届けしたいです」(水原常務)

株式会社ホロニック
http://optima-lash.com/

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