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アリババ株式会社の海外展開ブログ


もし不正輸出をしてしまったらどうなる?実際にあった事例もあわせてご紹介

ノウハウ

2019年6月14日 17:41   3

前回は、輸出前の事前審査や輸出許可の種類・申請方法について解説しました。では、もし事前審査や許可の申請・取得をしなかったらどうなるのでしょうか。実際に過去に起きた事例とあわせてご紹介します。

■不正輸出の原因

経済産業省の調べによると、2013年4月から2018年3月の間に輸出法令違反の原因の上位3つを占めたのは「法令知識の欠如」(26%)、「社内連携ミス等の過失による見落とし」(14%)、「法令・運用の解釈誤認・変更の見落とし」(12%)だったそうです(※)。それぞれの具体的な内容について見ていきましょう。
(※経済産業省 貿易経済協力局 貿易管理部 貿易管理課「事後審査事案の傾向・事例」pp.2)

原因その①:社内スタッフに法令知識が足りていなかった

もっとも多い法令違反の原因は、社員が輸出規制のことをよく知らないことです。規制内容をあまり把握していないがために、自社製品が規制にひっかかるかどうかをよく確認しないまま輸出してしまい、法令違反を犯してしまうのです。

「もし通関前に手続きが必要なら、税関や通関業者から何か言われるだろう」と考える方もいらっしゃるかもしれません。しかし、必要な手続きを確認しなければならないのは、輸出者自身です。あとから輸出許可が必要だったことがわかっても、責任を負うのは通関業者ではなく輸出者になりますので、注意しましょう。

原因その②:うっかりミスによる見落とし

「法令知識の欠如」の次に多いのが、うっかりミスによる見落としです。うっかりミスの代表例のひとつが、リスト規制で複数の項番に記載があることに気づかないことです。たとえば、品目名は同じ「ロボット」でも、リスト規制には2項・6項・14項に記載されています。したがって、輸出するロボットがどの項番にあてはまるのかを十分に確認することが重要です。

また、実務担当者と輸出管理の担当者が異なる場合、うまく両者で連携がとれていないこともミスの発生原因のひとつです。たとえば、輸出部門の担当者が規制対象外と判断すれば、輸出管理の担当部署へ報告や確認をすることなく輸出の手続きをしてしまうケースが見受けられます。しかし、チェックの抜け漏れをなくすためにも、実務担当と輸出管理の担当で規制にあてはまるかどうかをダブルチェックすることがとても重要です。

原因その③:法令の解釈がまちがっていた・制度の変更に気づかなかった

また、法令の内容をまちがってとらえていたり、制度の変更に気づかなかったりすることも違反原因のひとつです。たとえば、製品を一時的に海外の取引先に貸し出す場合や、一度輸入したものを修理のために再輸出する場合は、許可はいらないように見えます。しかし、その製品がリスト規制やキャッチオール規制にあてはまる場合は、貸し出しや修理のために海外へ持ち出す場合も輸出許可が必要になるのです。

また、国際情勢の変化にともなう法令・制度の変更にも要注意です。法令や制度は刻一刻と変わるため、輸出する際には必ず経済産業省のウェブサイトなどで最新情報をチェックするようにしましょう。

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