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協明国際特許事務所の海外展開ブログ


わが社の製品そっくりさんが海外で流通!そんなときどうする?!

2017年4月17日 09:50   19

さぁ、海外進出。事業が軌道に乗り、主力製品が大ヒット!
と喜んでいたら、あるときから売上激減。
「そっくりさん」が流通しているとの情報が!そんなとき、どうしましょう。
しかも、例えば進出先の韓国で特許権も意匠権も商標権も取得しなかった!
どうすればよいでしょうか。
そんなとき、韓国にも日本同様『不正競争防止及び営業秘密保護に関する法律』不競法があります。

例えば商品パッケージの特徴を模倣された!というような場合、
自社商品のロゴやパッケージ等がすでに「韓国」国内で広く認識されていれば、
不競法による保護が受けられる可能性があります。
2004年になりますが、ロッテのキシリトールガムのボトルの外形に識別力ありとして、
類似パッケージの商品は混同を生じさせ、不正競争行為と認定された裁判例があります。
ここで識別力を獲得するとは、その商品を一定期間使用した結果、例えばその商品パッケージ等を見るだけで、
多くの消費者が自社の会社の商品であると認識し得る周知の状態になっていることをいいます。
ただこの「周知性」というのは韓国国内で広く認識されている必要がありますし、
その立証をしなければなりませんから、やはり韓国でビジネスをされる場合は、事前に意匠権や商標権を取得しておくことが大切です。
2015年にグリコが自社製品「バトンドール」(ポッキーの高級バージョンですね)の箱と類似した箱の商品「ペペロプレミア」を販売しているロッテに対して裁判を起こした例があります。
この裁判ではグリコがパッケージデザインに対して韓国で意匠権を取得していたため、不競法ではなく、意匠権侵害を主張し、勝訴しています。

では商品パッケージではなく、商品の形態を模倣(デッドコピー)された場合、どうしましょう。
この場合、商品の特徴が識別力を獲得していない場合でも、不競法で対抗できる可能性があります。
ただこの場合は、他社に「模倣の意思」があることの立証が必要であり、この手の立証はなかなか難しいものがあります。
また保護期間の制限が3年と短いので、このケースでもなんらか権利がないとハードルがあるといえます。

ということで、権利というのは、なにもふりかざすためばかりではありません。
トラブルを未然に回避する意味からも知的財産権を『事前』に取得しておくことはとっても大切!です。
なお、中国にも日本の不正競争防止法に相当する反不正当競争法があります。が、商品の形態を模倣(デッドコピー)された場合の
法規制がありませんので、中国で商品の形態に特徴がある製品を販売する場合は意匠権を取得しておくとよいですね。

(協明国際特許事務所・弁理士 沖本周子)

追記:前回の弊所ブログでご案内した補助金が今年度も実施されることが、4/17付けでプレスリリースされました。公募期間は地域実施期間によって異なります。ご興味のある方は弊所までお問い合わせください。相談無料です。
http://www.jpo.go.jp/sesaku/shien_gaikokusyutugan.htm

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